H.I.M.『いつもおそばに音楽を』ブログ

ピアノを習う・教える上でのお悩みに寄り添います。

譜読みがスイスイできるようになるヒント

こんにちは。

「いつもおそばに音楽を」

H.I.M.の萩本亜矢です。

 

 

今回は、ピアノの生徒向け記事で、テーマは「譜読みがスイスイできるようになるヒント」です。

 

ピアノ初心者が、いきなり「エリーゼのために」とか、「子犬のワルツ」が弾きたい!となっても、すぐには弾けませんよね。

それは、何千、何万もの音符を瞬時に読み、同時に指を動かすからです。

 

では、どうしたら音符が読めるようになるのでしょうか?

 

(1)リズム(音の長さ)を読む

音価

音に与えられた長さを音価といいます。

基本的に、〇分音符は何拍伸ばす、〇分休符は何拍休むということです。

黒い音符でも白い音符でも、ドはドだということを幼児は意外とわかっていないことがあります。

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四分音符/二分音符


 

②リズム

異なる音価(長さ)の音符や休符が組み合わさってリズムになります。

 

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異なる音価の音符が組み合わさったリズム

これは、付点八分音符と十六分音符の組み合わせですが、よくセットで楽譜に出てくるので、セットで覚えます。

バラバラに見るとややこしいですが、2つセットで見ると、見つけやすいですよね!

「ジューース」という言葉のリズムと同じです。

 

生活の中にリズムはあふれています。

www.huffingtonpost.jp

 

(2)音の高さを読む

幼いお子様の場合、ドレミファソラシドはスラスラと言えても、ドシラソファミレドが言えないことがよくあります。

ドの上はレ、ドの下はシ、など階段のイラストで音の高低を指さし、繰り返し読みましょう。

その時のチェックポイントは、以下の2点です。

 

⓵音の【上がる、下がる、同じ】の区別ができるか。

音符は上がる、下がるだけでなく、同じ音が続くこともありますよね。

まず、その認識ができるかどうか、確認しましょう。

 

②線か間かの区別ができるか。

五線の中の音符を素速く読むには、「線」と「間」 を意識されるとよいです。

「線だけの音符」「間だけの音符」が重なると、どちらもピアノで弾くと「いっことばし」になります。

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加線の音符

ヘ音記号もやりましょう。

 

(3)鍵盤把握

リズム、音の並びがわかったら、ピアノの鍵盤と照らし合わせます。

 

では、「 ドはどこかな?」

 

①2つの黒鍵と3つの黒鍵を見極めよう。

ピアノには、白鍵と黒鍵がありますよね。

黒鍵にも、2つのかたまりと、3つのかたまりがあります。

右手で、2つのかたまりを「チョキ」、3つのかたまりを「グー」で区別する遊びをしましょう。

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黒鍵で「グー」「チョキ」遊びをしよう。

チョキの時、1の指(親指)を下ろすと、そこが「ド」です。

 

②5音ポジションを押える。

ドの場所がわかったら、「ドレミファソ!」と言われたら、5本の指で「ドレミファソ」のポジションに手を置くゲームをします。

「ソラシドレ!」とか「ミファソラシ!」とか、他のポジションでもすばやく手を置けるようにしましょう。

 

 

 

 

(最後に一番大事なこと)

譜読みがスイスイできるようになるには、結局「毎日弾く!」のが近道です

リズム、譜読み、鍵盤把握がある程度できたら、毎日ピアノに触りましょう。

これが一番大事です。

 

習い始めの5年、10年は、練習の習慣化ができていれば、気が付いたら息を吸うように自然に音符が読めるようになるはずです。

 

以上、 『譜読みがスイスイできるようになるヒント』でした。

 

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