「頭が良い」とは?
こんにちは。
「いつもおそばに音楽を」
H.I.M.の萩本亜矢です。
生徒・保護者向け記事です。
「頭が良い」とは、どういうことでしょうか?
テストで高得点が取れること?
世渡り上手なこと?
レッスンで使うノートには、「しつもんなど」を書く欄があります。
毎回びっしり書き込む子、真っ白な子、いつも「ありません」と書く子、さまざまです。
そこで思うのは、「頭が良い」要素の一つは、「質問できること」だと感じています。つまり、自分の課題を自分で見つけること、そして解決しようとすること。
ピアノを誰かにやらされているのではなく、自分の課題として捉えているならば、好奇心があり、どんなに小さなことでも疑問は無限に出てくるはずですよね。
「学力」=「生きる力」
学校で総合的な学習の時間が設けられた目的は、この「自ら課題を見つけ、自ら解決する力」を「学力」の一つとして捉え育てるためです。「学力」は「生きる力」であり、国語や算数ができるだけいいの?ということです。「勉強があるからピアノは弾けませんでした」という子は、どんなに算数のテストで高得点でも、「学力」「生きる力」があるとは言い切れないのではないでしょうか。ピアノが弾けるようになりたくて、レッスンに通っているのですから。
「ピアノが弾けたらいいなぁ」と思ったら、「どうしたら弾けるようになるか?」と考える。でも、ピアノ教室に通うだけでは弾けなくて、さらに「どうしたら弾けるようになるか?」を考え続けることで弾けるようになります。それを続けていくと、弾けるだけでは満足できず、「よい音色を出すには?」などと探求心は枝葉を伸ばしていきます。
また、勉強や仕事でピアノに使える時間が少ない人は、「どうしたらピアノのための時間を作れるか?」を計画し実行することも大切です。(タイムマネージメント)
あなた(お子様)がピアノ教室に通うゴールは何ですか?
ピアノが弾ける素敵な人生が欲しいからですよね。
たとえば、「学校で伴奏が弾きたい」という目標があるのなら、「勉強が忙しくて」とか「部活で疲れていて」とか、練習できない理由を語っている間に、30秒でも楽譜を眺め、5分でも指を動かしましょう。その方が、あなたの夢に近づきます。
できない理由を並べるのは、時間の無駄です。
どうしたらできるかを考える。
やる気がなくても、とりあえず練習を始めさえすれば、終わった頃には楽しく弾いていますよ。
やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が出るのです。
ピアノが弾きたい→弾けた!
テストでよい点が取りたい→取れた!
思いきり遊びたい→(やることをやったから罪悪感なく)遊べた!
「頭が良い」とは、「人生を楽しむ」ことに繋がるのではないでしょうか。
ハーバード大学も、開成中学校も、音楽を含め、幅広い教養の必要性を感じているように見えます。